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武蔵エナジーソリューションズ株式会社から最新のニュースをお伝えしています。

当社は、リチウムイオンキャパシタ大規模量産工場建設を決定、あわせて、小型扁平角缶型セルを 上市-ULTIMO®シリーズの年間300万セル供給体制を確立へ-

当社は、リチウムイオンキャパシタ(LIC)の、供給体制を強化するため、量産工場を新設することを決定いたしました。

生産能力は年間300万セルで、総投資額は約60億円です。竣工は2015年1月を予定しており、2015年6月 から順次、お客様に向けて出荷を開始します。

また、同時に、当社が従来から提供している扁平角缶型製品に対比して容積を2分の1以下まで小型化した ULTIMO®(アルティモ)小型扁平角缶型セルの上市を発表いたします。新設する量産工場は、この小型セルタイ プを含む扁平角缶型セルを工業規模で製造します。

当社は2008年11月に世界初の大容量LICの量産設備を稼働させ、ULTIMO®シリーズとして軽量薄型のラミネー トセルタイプ(生産能力30万セル/年)と堅牢性に優れた扁平角缶型セルタイプ(生産能力12万セル/年)、更には セルを連結させて高電圧で使用するためのモジュールソリューションをグローバルに提供しております。この中で特に扁平角缶型は低電圧・据置型の産業機械から高電圧・移動体用途に至る幅広い分野で採用が進み、需要量の急速な拡大が見込まれることから、供給体制の強化、コスト面での市場優位性確保を目的として、この度年間300万セルの量産工場建設を決定いたしました。

また、新たに上市する小型扁平角缶型セルは、建設機械、産業機械、自動車など電源の設置スペースが限定さ れるためにシステム全体の小型化が優先される用途での旺盛な市場ニーズに応えた製品です。扁平角缶型セルの持つ高い堅牢性、耐震動性を備えるとともに、小型化により、機器組込み時のフレキシビリティが高まりま す。小型タイプも従来タイプ同様、大きな需要量が見込まれるため、新設する角缶型セルの量産工場は従来タ イプと小型タイプの併産が可能な仕様としております。

LICは蓄電デバイスの一種である大容量キャパシタで、高出力密度、高エネルギー密度、高電圧といった特長を有します。

特にULTIMO®シリーズは、超低抵抗タイプで二次電池と比較して充放電時のエネルギーロスが圧倒 的に小さく、高い信頼性・安全性と長期耐久性を兼ね備え、しかも電気二重層キャパシタ(EDLC)と同等以上であ る100万回以上の充放電が可能です。急速充放電、エネルギー回生、ピークアシスト、電力平準化などの用途に 採用事例が増えており、風力発電・太陽光発電などの再生可能エネルギー関連機器、瞬時電圧低下補償装置・ 建設機械などの各種産業機器、医療機器、無人搬送装置への搭載事例に加えて、各国の燃費・排ガス規制に 対応するため自動車、バス、鉄道など移動体用途に向けた適用検討も加速しています。

なお、今回新設する量産工場には、ULTIMO®を使用した瞬時電圧低下補償装置や工場内無人搬送車(AGV)、 ULTIMO®で自然エネルギーを取り込む外灯などを導入する予定です。ULTIMO®を応用した機器・装置を自ら最 大限に活用して省エネを実現し、JSRグループ全体での活動である「E2イニシアティブ®」*を推進してまいりま す。

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